今月のTOY
私が思う傑作に入るブリキのVW、バンダイ(赤箱シリーズ)。開発当初にアイデアマンとして携わった方から聞いた話しも気合の入れ方が違っていました。私が好きな日本製VWブリキ玩具の中でも5本の指の中には必ず入ります。今回は数あるバリエーションの中から運搬用トラックを何台か紹介します。先ずこのシリーズは当時流行りだしたミニカーに対抗してスケールに拘った事、コレクションなんてまだまだ日本では余裕の無かった時代に、いくらかでも大人のコレクションにも耐える事を意識していたと付加えましょう。後にプレスが甘くなりリ、モコンやバッテリータイプまで続いて行きます。勿論このタイプ2の場合も同じです。
私はコンディション、保存状態の良い物、箱付きが好きです。しかし当時の子供に遊ばれ傷や錆、欠品物もけして嫌いではなく侮れない存在です。なぜなら実車とダブらせ考えた場合それがリアルに見え本物と錯覚する様なジオラマ感覚な世界が見えるのです。
家は当時、母親は温泉旅館、父親は林業を営んでいました。其の頃見たトラックは錆だらけ、ぶつけた後がそこいらじゅうに有りました。中に乗せてもらえば木の臭いと働く男たちの臭い。私も将来そんな仕事に就きたいと子供心に思いました。近くの畜産農家のトラックも働く車、汚れや錆は当たり前でした。走っていたトラックはトヨエースやエルフ、このタイプ2のイメージはそんなクラスの車なのかしら?そんな働くタイプ2の玩具はスケールモデルを意識している上、材質がブリキ、其の特徴がなおさら状態が悪くなった事によって最高の雰囲気に仕上がって好きなのです。それは長い年月と、当時の子供が作った自然に出来た作品の様な感じがします。おっと!それに開発当初アイデアを提供したAさんの存在も忘れてはいけない…
★ バンダイ ★ 日本製 ★ 1950年代後半ギリギリか?1960年代〜 ★ 木製柄の箱積み意外全てフリクション ★ バンダイタイプ2に、有りがちですがVWマークとWマーク有り。★ 赤タイプだけ格子の部分が抜けて無く後部のドアが上開き、他は全て下開きで、格子が抜けています。★ この他の色違い、他に白、黄色。★ バンダイは他バリェーションを書き始めれば切がありません、今回は此処までです。
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