6月のTOY
もう少しで1980年代に手が届く頃だったろうか・・・
たまの休みを利用し、東京のミニカーやアンティークTOYショップめぐりは私のお決まりコースでした。其処では今こそ有名な鑑定団のKさん、ミニカーコレクションの大御所Nさん、VWコレクターのMさん、影のKさん的存在のT翼さんもいました。(当時、今もかもしれないが?実車タイプ、ブリキの車コレクターNO1の方)『翼さ〜ん!翼さんの知っているVWの玩具の中で一番凄いのは、どんなんでしょうかね〜・・・』『そうだな〜出来が良いのは増田屋のダブルバンパーと思うのだが、凄いのは、小○●さんが、持っているブリキのカブリオじゃない』と、聞きました。その時は想像すら付きませんでした。
初代VWCCの会長N氏に紹介され、小○●さん宅に訪問できたのはそう時間が掛からなかった気がします。小○●さんの素晴らしいコレクション、しかし!私の目が釘付けになったのは一台の、このモデルでした。サイズといい、色といい、雰囲気といい、本当に素晴らしい、『翼さんが言ったのは此れか〜・・』綺麗に整理されたコレクションの棚の上の方に、堂々と存在感を持ってオーラを出している姿は、今でも鮮明に覚えています。その時、小○●さんから聞き、分ったことは、西ドイツ製、PN、かなり古い、そんな程度で、後は写真を撮り、毎日其れを眺め手に入る事を、夢見ていました。
何年か過ぎドイツのコレクターや、バイヤーの友人が出来、何度も此れを探してください。と写真を送っていました。しかし、『4年前までは持っていました。』『以前友人が持っていたけれど売ってしまった』そんな返事ばかりでした。当然です、『そんな沢山あったら当に私の手元に有る訳だ』などと、自分に言い聞かせあきらめていました。
1985〜6年だったろうか?ドイツのブリキロボットコレクターから『私の友人が持っている』と、手紙が来ました。私は天にも昇る気持ちで、お願いしたのを覚えています。其れが手に入ってからは、次から次とお話があり、今ではカブリオ色違い4台、セダン1台、計5台が私の手元に有ります。セダンも購入プロセスにドラマが有りますがそれはいずれ又紹介いたします。このモデルのスバラシさはなんと言っても迫力あるサイズ、1950年代と、すぐに分るダッシュボードのプリント、子供の玩具らしいプリントと、リアリティーある別パーツ、バンパーのアンバランス感、此れが又、古きよき時代のドイツ玩具の魅力です。日本製のブリキとは又違うドイツの郷愁がこのモデルには凝縮されている気がします。何よりも私が好きなのは、小○●さん所で見た時からの、欲しいと言う思い、入れでしょうか!?本当に素晴らしい玩具です。
★ PHILIPP NIEDERMEIER社1921〜1960迄存在した、マイナーな会社、ですから残っている玩具の数が少ない。
★ ブリキ製 ★ 西ドイツ製 ★ カブリオサイズ43cm、セダン40,5cm ★ フリクション ★ タイヤ、ゴム
★ 人形は練物の様な材質。
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