11月のTOY
真っ赤なカブリオレは、いくつになっても憧れます。オープンにした時の開放感は子供の頃からの夢です。そんな憧れを叶え、心から愛着を持っているオジサンオーナーがいます。家にくるたび『この赤カブ、ボクに頂戴!!』『森谷さん、お土産は此れで良いです。』モデル自体の魅力や貴重度を知った上で、語りかけます。まさかマジで言っているのか(笑)
今回は、そんな大人の会話が似合うVWTOYかも知れません。バンダイのカブリオレ・・・ブリキの魅力を凝縮したこのモデルは、入手の難しい玩具の一つです。セダンはブリキ入門者でも先ずコレクトできる代物なのに、何故かこのカブリオレになると極まれにしか出てこない、プロポーションも中々良い感じです。又、遊び心ある子供玩具になっている所が魅力です。ダッシュパネルのプリントはかなりインチキな感じですが、シフトレバーを彷彿させるN−LO−HIや、F−OFF−Rのスイッチが当時のVWマニア(子供)に、想像豊かな夢を見せてくれます。人形が乗っているタイプは、ダッシュパネルがしっかりVWしています(笑)『おおぉ〜此方は、セダンのプリントと一緒か〜』と、思ってセダンを見れば若干違っています、明らかに別プリントです。『カルマン社?だから少し違いが有るのか〜〜(笑)』サイドステップは、シルバーな金属コート仕上げで高級感を出しています。『もしかしてEMPI?(笑)』冗談はさておいて、電池を入れて動かしてみました。油が固まっているのか、錆付いているのかゆっくりジジジィ〜〜と、とろとろ走り出す様を見ていると、昭和30年代の玩具屋にいた自分を思い出します。もしかしたら『真っ赤なカブリオレのBオジちゃん』も、同じように思い出しているのだろうか?でも、『だから頂戴!』なんて、言わないでね(笑)
★ バンダイ ★ 日本製 ★ 1960年代 ★ 27cm ★ バッテリーとフリクションがあります。★ 赤、すごく少ないですが青があります。
★ ドライバー無しの方は、幌がブリキです。勝手な分析ですが、初期タイプはフロントモールブリキ、ステアリングはダイキャスト。後期は、モール、ステアリング、ソフビ?プラです。リヤーフードの形状、仕掛け違いが有ります。
★ ドライバー付の方は、見ての通りの形状違い、特にクローズドに限ってテールライトカバーがブリキで作ってあります。細かいバリエーションを語ったら切が無いのでこの辺で終わります。
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