１２月のひとこと

メカ音痴で機械いじりの苦手な私ですが、何か大人のギミック、そんなメカニカルな物が好きでした。子供の頃、親父と御袋が共有していた、和洋折衷な洋服ダンス、その小さい引き出しを開けるのが好きで、何度も勝手に開けては叱られました。其処はまるでワンダーランド、鮮やかな色合い、形の変わった物、ピストル型のライター、壊れた腕時計、ロケットの様に見えた時代遅れの電気カミソリ。そんなギミックな感じの物を探し、いじっては、ワクワクしていました。そのうえ自分のガラクタコレクションにしたかったから、始末におえません(笑)

こんな事もありました。中学３年生のある帰宅日の時（私は中学から寮生活していました）

電車の時間までの暇な時間、高崎の町をふらふら歩いていると、ある道具屋（骨董屋）の店先に味のある柱時計が…もともと古いものが好きな私でも、さすがに中学生では骨董屋に通っている訳などありません。勇気を出して値段を頑固そうな店主に聞きました。『あぁ〜それね、壊れているから５００円で良いよ』私は洗濯物がたくさん入った大きなバックがあることも忘れ購入(笑)電車の中では大きなバックの上に古時計の包みを膝の上にのせ『部屋のあそこに飾ろう、』などと思いにふけていました。悲劇は中之条から沢渡温泉のバスの中でおきました…今みたいに道も良くない、バスには車掌が乗っているエリヤ、軽く立て横に揺れた瞬間『ボ〜ン！ボ〜ン！ボ〜ン！』何回鳴ったろうか？中学生の私は恥ずかしくて赤面し下を向いたまま家まで帰りました。そんなエピソードがあるほどギミックのある仕掛け物が好きでした。少し面白い子供チックで大人チック？『なんのこっちゃ！！(笑)』そんな物、特に時計は好きで、カラクリ、玩具、面白、何て付くレトロな物が好き、改めて数えた事もないが数百個あるはずです。ＶＷばかりのコレクターではないのです。ですがＶＷは特別な存在、ＶＷがらみの時計をほっておくはずは有りません。これまた素晴らしいお遊びワールドがある訳で益々膨らんで行くのです。

『オッツ！！今…昭和食堂のフクロウ時計が鳴いた！』和洋折衷な洋服ダンスのワンダーランド、それに赤面したバスの中の出来事を思い出しちゃいました。